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日商簿記1級受験者向け『全経簿記上級受験のススメ』



全経簿記上級試験とは

公益社団法人 全国経理教育協会が主催する簿記能力検定試験の上級(以下、「全経簿記上級」は、毎年7月第2日曜日と2月第3日曜日の年2回、実施されています(2017年5月現在)。

日本商工会議所主催の簿記検定1級(以下、「日商簿記1級」)とともに、合格者に税理士試験の受験資格が付与されることから、簿記検定試験の最高峰として認められています。

ですが、実受験者数を比較すると、平成28年度(2016年度)では日商簿記1級が16,208名であるのに対して、全経簿記上級は4,353名となっており、日商簿記1級の4分の1ほどしか受験されていません。

ネットスクールとしては、せっかく日商簿記1級の合格を目指して学習をされたのであれば、もっと全経簿記上級試験にも挑戦してみて頂きたいと考えておりますので、今回は日商簿記1級受験生が全経簿記上級も受験するメリットについて、ご紹介したいと思います。

全経簿記上級試験受験のメリット

モチベーションと実力の維持・向上

試験勉強のモチベーションは、目標とする試験日が近づかないとなかなか上がらないものです。

日商簿記1級の合格を目指して勉強されていても、日商簿記1級の試験は毎年6月と11月の年に2回しか実施されないため、その間(特に試験直後)は「試験まで時間がたっぷりある」と思って、勉強の手を緩めてしまいがちです。

しかし、そうした期間が長くなればなるほど実力も低下してしまい、日商簿記1級の試験が近づいたタイミングでラストスパートをかけたつもりでも、低下した実力を取り戻すのに多くの時間を費やしてしまい、次の試験でも点数を伸ばせないリスクを抱えてしまいます(下記グラフのAの線の状態)。

そうならないように日商簿記1級の試験の合間に実施される全経簿記上級試験を受験スケジュールに組み込むことで、(もしかしたら本命ではないのかもしれませんが)試験に向けて勉強しようというモチベーションを保つきっかけになり、ひいては実力の維持・向上にもつながる可能性が期待できます(下記グラフのBの線の状態)。

税理士試験の受験資格を得る機会が4回に

日商簿記1級を受験される目的に、「税理士試験の受験資格が必要だから」とお答えになる受験生の方も多くいらっしゃいます。
その方には、全経簿記上級の受験を強く勧めます。

税理士試験の受験資格を得る機会は、日商簿記1級の試験だけでは年に2回しかありませんが、日商簿記1級に加えて全経簿記上級も受験すると最大で年4回に増えます。

また、毎年5月に申込期間を迎える税理士試験との関係を考えると、日商簿記1級だけで受験資格を得ようした場合には、その前の年の11月試験で合格しなければ次の年の税理士試験に申し込めないのに対し、全経簿記上級であれば2月試験の合格発表が4月に行われるため、直後の5月に税理士試験を申し込むことが可能になります。 年に1回しか施されない税理士試験のことも考えると、受験資格を得る機会はとにかく増やした方が得策といえます

理論的思考力の向上に

全経簿記上級試験の大きな特徴に、理論問題の比重が大きいことが挙げられます。

典型的な全経簿記上級試験の会計学の問題は3問構成となっており、そのほとんどが理論的な思考力を求める問題であり、計算をしたり仕訳を書いたりする問題は少ないのが実情です。
※回によっては、電卓をまったく使う必要がないようなこともあります。

加えて、理論問題も単なる正誤判定や用語空欄補充ではない問題が多数出題されます。 正誤判定問題で誤りの理由を答える必要があったり、その他の問題でも2~3行程度の文章で会計処理の理由を答える必要があったりと、単に計算ができたり、会計基準を覚えているだけでは対応が難しい問題が出題されます。

ただ、このような問題への対策を行うことで、会計学の分野をより体系的に、論理的に整理することができるため、更なるステップアップが期待できます。

特に、この後に税理士試験を控えている方であれば、同じように数行の文章で理由を答える問題が頻繁に出題される財務諸表論の問題への前段階としてもピッタリといえます。

また、工業簿記・原価計算の分野でも文章による解答が求められることが多いのも、全経簿記上級試験の特徴です。
こちらについても、単に計算方法を覚えていたり、原価計算基準を暗記したりといった勉強だけでは対策が難しいかもしれませんが、これを乗り越えることによって、工業簿記・原価計算の理解が深まることが期待できます。

ぜひ受験してみよう!

上記のようなメリットがありますので、受験料などの経済的な負担や、受験会場の制約はありますが、せっかく日商簿記1級に向けて学習されているのであれば、全経簿記上級を受けてみてはいかがでしょうか?

受験会場や申込方法・申込期間については、主催者である全経協会の公式サイトをご確認ください。
就転職の場面においても、日商簿記1級を評価してくれる企業や職種であれば、一緒に全経簿記上級試験にも挑戦していることは、プラスの評価に働くかもしれません。

ただ、基本的な学習内容の多くは日商簿記1級と共通しているとはいえ、全経簿記上級試験特有のポイントというのもあります。
それについては、また別の記事でご紹介したいと思います。

お知らせ

ネットスクールでは、日商簿記1級受験経験者向けの全経簿記上級対策WEB講座『試験対策コース』を開講しています。
基本的な知識の大半は日商簿記1級受験時に学んだ内容が活かせるため、全経簿記上級特有の理論問題対策や過去問題演習に特化したコースとなります。
全経簿記上級試験の合格を目指す方は、ぜひ受講をご検討下さい。

全経簿記上級 過去問題集 出題傾向と対策 17年7月・18年2月試験用

  • 製造元:
    ネットスクール出版
  • 定価:
    2,592円(税込)
  • ISBN:
    978-4-7810-0239-2

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