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貸借合計額が一致しない場合は…



貸借合計額が一致しないときは…

複式簿記では、仕訳や総勘定元帳、試算表や精算表などの借方合計額と貸方合計額は必ず一致します。これを『貸借平均の原理』といい、複式簿記の大きな特徴です。

簿記検定試験の問題で作成する試算表や精算表、財務諸表などの借方合計額と貸方合計額も本来は一致するはずで、一発でぴったり一致したときに快感や達成感を覚えるのは、いわゆる「簿記あるある」といっても良いものだと思います。

ですが反対に、借方合計額と貸方合計額を計算した結果、両者が一致しない場合には「どこで間違えたのか!?」という不安に苛まれてしまうのも事実です。

今回は、こんな貸借合計額が一致しない場合の対処法について解説していきます。

まずは差額を求めてみよう

貸借合計額が一致しない場合、まずは一致していない借方合計額と貸方合計額の差額を求めてみて下さい。
一致しない原因がミス1つだけである場合、これで原因を突き止めることができます。

差額の金額を探してみる

まずは差額そのものが、表中や下書き用紙の中にないかを探してみましょう
その金額を足し忘れていたり、二重に足していたりすると、その金額の分が貸借合計額の差額となってしまいます。
反対にいえば、その金額に注意してもう一度計算すれば、解決する可能性が高いといえます。

9で割ってみる

次に差額を9で割ってみましょう
簿記検定で計算対象となる金額(数字)は「30,000」や「624,000」など「0」が続く数字が多く、電卓で「0」を叩く回数を間違えてしまう桁間違いが起きやすいのが特徴です。

「30,000」を「3,000」や「300,000」としてしまう桁間違いが1か所だけの場合、差額が9で割り切れます。

例えば、貸借のいずれか一方だけ「30,000」を「300,000」と間違えてしまった場合、「270,000」の差額が生じてしまいます。
この「270,000」を9で割ると「30,000」となることから桁間違いの可能性が考えられることとなります。

反対に「30,000」を「3,000」といった形で一桁少なく間違えたとしても、差額は「27,000」となり、やっぱり9で割り切れます。 切れる場合には、桁間違いをしていないか、もう一度確認すると良いでしょう。

2で割ってみる

試算表や精算表の問題では、単純な転記ミスで貸借逆に記入してしまう可能性があります。

この場合、本来は借方・貸方のいずれにも同じ金額が記載されるべきところが、借方・貸方のいずれか一方のみにダブって記載されていることを意味し、貸借合計額が一致しない原因となります。

このとき、ダブって記載された金額の2倍の金額だけ、貸借合計額の差額が生じるため、2で割った数をヒントに、転記ミス等がないかどうかを確認することができます。


以上のようなテクニックで、ミスの疑いがある部分を探すことは可能ではありますが、前述のとおり、これらのテクニックはいずれもミスが1つだけの場合のみに有効な方法です。
複数のミスがある場合には、ミスの原因を突き止めることはできませんので、ご注意下さい。

再計算するときに試してみよう

次に疑うべきは「単純な電卓の打ち間違い」や「数字の読み間違い・読み飛ばし」ではないかということです。
こんな時は、もう一度電卓を使って再計算をするかと思いますが、同じ計算を繰り返しても人間の思い込みや癖で打ち間違いに気づかない可能性があります。

そこでおススメの方法が『下から上に計算していく』という方法です。

普段は上から下に数字を読んでいって計算をしているかと思いますが、それを逆にすることで、同じ思い込みや読み飛ばしを避ける効果が期待できます。

単純な電卓の打ち間違いや数字の読み間違い・読み飛ばしが原因で貸借合計額が一致しない場合、この方法で解決する可能性が考えられます。

それでも一致しない場合には…

それでも一致しない場合には、以下のいずれかの方法を採るしかありません。
  • 最初から見直す
  • 一旦、諦める
選択肢に「一旦、諦める」とあるのが意外かもしれませんが、検定試験では非常に重要な選択肢です。

これまで説明した、比較的簡単にミスを修正できる方法が効かない場合、最初からすべて検証作業を行う必要が出てきます。 ですが、簿記検定の場合、合計金額を一致させること自体にそれほど多くの点数が与えられないことも多く、見直しに必要とする時間の割に点数に結びつかない可能性が高いのです。

別の問題が完璧に解けており、時間が余って他にやることがなければ最初から検証作業を行うことでより高得点が狙えますが、まだ手を付けていない問題がある状況で、別の問題を犠牲にしてまで、点数にあまり結びつかない貸借合計額の一致に時間を割くのは得策とは言えません

検定試験では「限られた時間内で、できる限り多くの点数を取る」ことが求められます。
長い時間を掛ける割に点数が取れないところは、バッサリ諦めてしまうことも、合格の秘訣の1つです。

したがって、貸借合計額が一致せず、しばらく検証したものの原因が良く分からない場合には、後ろ髪を引かれる思いを断ち切って、別の問題で点数を稼ぐことに意識を振り向けることが大切です。
すべての問題を一通り解き終わって、なお時間が余っているようであれば、その時間を使って、貸借合計額を一致させる検証作業に取り掛かりましょう。

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