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日商簿記3級第1問の勘定科目群




日商簿記3級第1問の出題形式

日商簿記3級の試験は大問5つから構成されており、その第1問は5題の仕訳問題が出題されることとなっています。

配点は20点であるため、(正式な採点基準は非公開ですが)単純に考えれば「20点÷5題」で1題正解すると4点獲得できる計算となります。

この傾向自体はこの数十年は変わっていないため、しばらくはこの出題形式が引き継がれるものと思われます。

どんな取引が出題されるのか、その詳細は回ごとに異なりますが、もう1つ変わらずにいるのが勘定科目群の存在です。

日商簿記3級の第1問では、使用できる勘定科目を限定列挙したうえで、
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。
と指示する形で出題されることがお決まりの出題パターンとなっています。

▲イメージ(ネットスクール「ラストスパート模試」より)▲


ですから、列挙されていない勘定科目を使用すると問題文の指示に従っていないことになるため、当然ながら不正解扱いとなるので、注意が必要です。

ただ、見方を変えれば正解の勘定科目が書かれている訳ですから、多少記憶があやふやだったり、漢字に自信がなかったりしても、問題に示されている勘定科目から選んで、そのまま書き写せば良い訳ですから、変に恐れるのではなく、しっかりと確認する癖をつけるようにしましょう。

勘定科目群の数に傾向はあるのか…?

ちなみに、この勘定科目群ですが、過去に遡って並べられている勘定科目の数を調べてみると、次のようなことが分かります。

第121回から第145回までの25回にわたって出題された日商簿記3級の第1問において、最初に提示される勘定科目群の数をグラフにすると、以下のようになります。 大幅に変動するものではないもの、実はこの数年でやや減少傾向にあるのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

これまでは28個の勘定科目が列挙されることが普通の姿ですが、ここ最近では25個の勘定科目ほどに抑えられており、第143回・第144回にいたってはわずか20個のみとなっています。
直近25回で最も多く勘定科目が列挙されていた第130回試験では33個もの勘定科目が並んでいたわけですから、それと比べると、非常に少なく、その分問題文が見やすく、勘定科目も選びやすくなっていると言えるでしょう。

ただ、このデータを見ると「勘定科目群の数が少ない方が簡単だったりして…?」と淡い期待を持たれるかもしれません。
筆者も、勘定科目群に列挙される勘定科目の数と難易度(合格率)に何かしらの相関関係があるのではないかと推測したことは事実です。

ですが、実際に散布図にしてみると、傾向らしい傾向を見つけることは困難です。 勘定科目群のボリュームが多くても合格率が高い回はありますし、その逆ももちろんあります。

ですから、本試験が始まって問題用紙をパッと開いたときに勘定科目群のボリュームで「今回は簡単(or難しい)かも…?」と判断するのは避けた方が良さそうです。

どうして勘定科目群があるの?

ちなみに、どうしてそもそも勘定科目群が示されているのでしょうか?
これには、実務における勘定科目の取り扱いと深く関係していると考えられます。

資格試験対策の書籍では、「○○は××という勘定科目で処理します」といった説明をよく目にしますが、実務で使われる勘定科目は必ずしも一様ではなく、多少の表記の揺らぎはもちろん、企業ごとの管理方針に応じて勘定科目を最も細かく分類したり、逆に帳簿体系をシンプルにするために本来は複数の勘定科目で処理する項目を1つの勘定科目にまとめたりすることがあります。

そのため、まず第一に実務で経理に携わっている受験生が混乱しないように、また、様々なパターンが考えられる実務上の勘定科目をすべて調査して正解を作ることが困難であることを踏まえて、正解が1つに決まるよう、勘定科目群が列挙されていると考えられます。

また第二に、これから実務で経理に就く方のための側面だとも考えられます。
先ほど述べたとおり、実務で使われる勘定科目は企業に応じて様々なバリエーションがあり、企業によって勘定科目が異なる可能性があります。
ですが、同じ企業の中で勘定科目を毎年のように変えることもないですし、担当者によって勘定科目がバラバラでは困るため、その企業ごとのルールに従って勘定科目を使っていくことになっています。

もし、実務に就くのであれば、その企業のルール、すなわちその企業が使用する勘定科目群に従う必要がある訳ですから、その辺りも意識した結果が、勘定科目群を示すスタイルになったのかもしません。

いずれの理由があるにしても、勘定科目群が示されているということは、(繰り返しになりますが)そこに示されている勘定科目以外を使うと不正解になる訳ですから、どんなに自信があっても勘定科目群を確認して第1問の仕訳問題を解答するようにしましょう。

仕訳をきちんと理解していても、勘定科目群の指示を無視して失点するという悔しいミスをしないよう、ご注意下さい。

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