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日商簿記3級の第3問でどの試算表を作るのか?



日商簿記3級の第3問では、ほとんどの場合、試算表の作成について問う問題が出題されます。

処理すべき情報量が多く時間がかかるため、それなりの対策は必要ですが、30点前後の配点があり、ここで高得点を獲得することが3級合格には欠かせません

ただ、稀に「残高試算表だと思って回答したけど、よく見たら合計試算表だった!」といった、受験生が作成すべき試算表の種類を間違えてしまうというミスを耳にします。

問題文や答案用紙をきちんと見ると、どの種類の試算表を作成すべきかちゃんと書かれているので、その通りにすれば良いといえばそれまでですが、このようなミスは合否に大きく影響してしまうため、できる限り避けなければなりません。

そこで今回は、日商簿記3級の第3問で出題される試算表作成問題の実績から分かることを見ていきたいと思います。

どの資料からどの試算表が要求されるのか

日商簿記3級の第3問で出題される試算表作成問題では、前期末の貸借対照表やある日の残高試算表といった特定時点での勘定に関する資料と、日付順または取引種類別などにまとめられた一定期間の取引に関する情報を組み合わせて、(主に月末の)試算表を作成することが求められます。

このとき、資料として最初に与えらえる特定時点での勘定に関する資料の形式として代表的なものには、以下の種類があります。
  • 合計試算表
  • 残高試算表
  • 貸借対照表(前期末または当期首)
  • 繰越試算表

また、受験生が作成を要求される試算表には、次のような種類があります。
  • 合計試算表
  • 残高試算表
  • 合計残高試算表

ただし、合計試算表と残高試算表が要求される場合、1か月間の取引高合計も一緒に問われる可能性があるため、バリエーションとしてはもう少し多くなります。

では、過去の日商簿記3級の試験では、どのような割合で出題されたのでしょうか。 第101回から第146回までの第3問のうち、試算表作成問題ではなかった3回を除いた43回の出題割合をグラフにまとめたものが、以下の画像となります。 日商簿記3級第3問の出題実績
これだけでも何かしらの傾向はつかめるのかもしれませんが、実は最初に与えられる資料によって、どの試算表の作成が要求されるのかが絞られることは、あまり知られていません。

そこでこの記事では、出題頻度が少ない繰越試算表以外に最初に与えられる資料の3パターンについて、それぞれ詳しく傾向を確認してみましょう。

資料に合計試算表が与えられるパターン

まずは、資料として合計試算表が与えられる出題パターンから見ていきましょう。
このパターンの試算表作成問題は、第101回からの43回中10回出題されています。

このときに解答として作成が要求される試算表のパターンをまとめたものが以下の図です。 合計試算表からの試算表作成パターン ご覧になって分かるとおり、合計試算表が資料として与えられると、多くの場合、合計試算表または合計残高試算表の作成が要求され、残高試算表の作成が求められるケースは少ないことが分かります。

資料に残高試算表が与えられるパターン

次に、資料として残高試算表が与えられる出題パターンです。
このパターンの試算表作成問題は、第101回から第146回までの問題では最も多く出題されており、43回中17回出題されています。
このときに解答として作成が要求される試算表のパターンをまとめたものが以下の図です。 残高試算表からの作成パターン 今度は、圧倒的に残高試算表を作成するケースが多いことが分かります。
1度だけ合計試算表の作成が出題されていますが、その問題に限っては資料に与えられた残高試算表が期首のものであり、かなり特殊なケースといえる問題でした。
そうした特殊ケースはあるものの、基本的には、残高試算表が資料に与えられている問題であれば残高試算表の作成が求められるといえます。

資料に貸借対照表が与えられるパターン

最後に、資料として貸借対照表が与えられる出題パターンを見ていきます。

このパターンでは、前期末の貸借対照表が与えられるケースと当期首の貸借対照表が与えられるケースがあります。
両者ともほぼ同じといえますが、前期末の貸借対照表は当期純利益と資本金が区別して記載されているのに対し、当期首の貸借対照表では前期に計上した当期純利益が資本金に含まれている点が異なります。

このパターンの試算表作成問題は、前期末の貸借対照表のケースと当期首の貸借対照表のケースの両方を合わせると43回中8回出題されています。
このときに解答として作成が要求される試算表のパターンをまとめたものが以下の図です。
このパターンでは、合計試算表のみか合計残高試算表の作成が要求される問題しか出題されておらず、残高試算表を作成させる問題は(第101回から第146回では)では出題されていないことが分かります。


どうしてこうなるの?

ここまでのデータを見ていくと、最初に与えられる資料によって作成を要求される試算表の種類に何かしらの傾向があることがお分かりいただけるかと思います。

実はこの傾向、単なる偶然ではなく、理論的に説明できるものなのです。
それについては、話せば長くなるので、また別の機会にご説明します…。

日商簿記3級 未来のための過去問題集 2017年6月・2017年11月・2018年2月対策

  • 製造元:
    ネットスクール株式会社
  • 定価:
    1,728円(税込)
  • ISBN:
    978-4-7810-2325-0

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