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今こそ読み直そう!第146回日商簿記3級の「講評」

※第146回日商簿記1級の「講評」に関する記事はこちらです。
※第146回日商簿記2級の「講評」に関する記事はこちらです。

日商簿記検定の「講評」は確認しましたか?

皆さんにご質問です。
日商簿記検定では、試験が終わるたびに、それぞれの回がどういった趣旨で出題されたのかという「出題の意図」と、採点終了後の結果を踏まえた「講評」が日商簿記検定の公式サイトにて公開されているのはご存知ですか?

どちらも試験の主催者から発信される試験問題に対する公式コメントなので、受験される級の過去の「出題の意図」や「講評」はぜひチェックして頂きたいのですが、第147回日商簿記検定が間近に迫ったこのタイミングでは、とりわけ「講評」について注目しておきたいと思います。

「講評」では、その回の受験生の理解や対策が不十分だと思われるポイントがたびたび指摘されています。
裏を返せば、そうやって指摘されているポイントの理解や対策が十分でない限り合格は難しいかもしれませんし、そこを乗り越えれば、出題者の「合格させたい受験生」のイメージに、最終的には合格に近づくかもしれません。

間近に迫った日商簿記検定に備え、今回は第146回日商簿記検定3級の出題の意図の中から、「GAINS!」編集担当者が気になるポイントをピックアップしていきたいと思います。

なお、出題の意図・講評の全文は以下のページにて閲覧できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。 ※以下の引用文は、特に断りがない限り、第146回日商簿記検定3級「出題の意図・講評」の講評部分から引用したものとなります。

第146回日商簿記検定3級の「講評」で気になるポイント

第146回日商簿記検定3級は合格率が50%を超え(50.6%)、比較的正答率が高かったためか、他の回と比べ、講評で手厳しい意見が述べられる場面が少ない印象にあります。
ただ、その中でも、これから受験を控えていらっしゃる方が気にした方が良さそうなポイントをピックアップしてご紹介します。

勘定科目群は要Check!!

第1問の仕訳問題では、使用する勘定科目が必ず指定されます。
第146回の問題でも当然ながら勘定科目の指定があったにもかかわらず、固定資産の売却に関する問題で、それを守らない受験生が多かったようです。
「減価償却累計額」とした答案が多数ありました。「勘定科目は指定されたものから選択する」ということを普段から意識してください。
この問題では、『備品減価償却累計額』と解答しなければならないところ、『備品』を省いて『減価償却累計額』としてしまった答案が多数あったとのことです。

仕訳で使用する勘定科目は企業やお店によって異なりますが、その企業やお店ごとに、どういった勘定科目を使用するのかは決まっており、勝手に似ている別の勘定科目を使うことはできません。

また、過去の講評で漢字の間違いが指摘されていますが、少なくとも勘定科目群で指定されているものについては、それさえ見れば書き間違えることはないはずです。

実務を意識する面から見ても、誤った漢字を書かないためにも、勘定科目群の指定はきちんと確認するようにしましょう。

補助簿に注意

第2問では、取引を示した文章から記入される補助簿の種類を選択する問題が出題されました。

同じ形式の問題は過去に何度も出題されていますが、第146回ではやや正答率が低かったようです。 それでも、第2問の配点が10点しかなく、他の問題で得点できれば合格は十分に狙えることから、合否に大きな影響はなかったようです。

ただ、この点について講評で以下のように述べられています。
実務では事後的な仕訳の検証や有効な経営管理を行うために、補助簿も極めて重要です。したがって、合格できなかった方だけではなく、合格できた方もしっかり復習をしてください。
補助簿と取引の関連性については、過去に3級の第3問の試算表作成問題でも補助簿の記入から試算表を作成する問題が出題されましたし、税理士士試験でも補助簿の記入から解答する問題が出題されているくらい、配点以上に重要性が高い内容でもあります。

日商簿記3級の先に税理士試験に挑戦することも考えている方などは、(仮に試験対策上は軽く押さえておく程度にするとしても)どこかのタイミングでしっかりと理解できるようにした方が良いのかもしれません。

財務諸表もできて当たり前!?

少し前までの日商簿記検定3級の問題は、第5問で精算表が出題される割合が高く、財務諸表作成問題が出題されることは稀でした。

そのせいか、第5問で精算表ではなく財務諸表を作成させる問題が出題されると、一気に合格率が下がる傾向にもありました。

しかし、第146回の試験では第5問で財務諸表の作成が要求されても、前述のとおり合格率は50.9%と非常に高い結果となりました。

講評でもこの点には触れており、
一般的には難しいと言われる財務諸表作成問題ですが、近年多く出題されるようになってきましたので、正答率は高めでした。
とされています。

出題者側も「財務諸表作成問題の方が難易度が高い(と感じられる)」ことは認識しているようですが、今回の結果も踏まえると、「最近の日商簿記3級受験生は、しっかりと財務諸表作成問題の対策も出来ている」と思われるかもしれません。

他の受験生の正答率も高いようですし、決算整理仕訳自体は精算表を作る場合とほとんど変わらないことがほとんどですから、財務諸表作成問題に苦手意識を抱いていらっしゃるかたも、最後に作成までの手順をもう一度確認してみてはいかがでしょうか。

最後に

今回、初めて日商簿記検定を受験するという方も多いのではないでしょうか。

検定試験は、「こういうを理解している人を合格させたい」とか「こういうことしかできない人は合格させないようにしたい」という出題者の意図に応えることが合格への近道です。
その際、インターネットを調べてヒットするコメントなどを参考にしても良いのですが、情報の信頼性として試験主催者が発信する情報に勝るものはないかもしれません。

ここで紹介したのはほんの一部ですので、受験される方はぜひ一度は原文を読んでみることをおすすめします。


第147回日商簿記検定まで残りわずかですが、試験終了のその時まで、悔いの残らないよう、諦めずに頑張って下さい!

日商簿記3級 未来のための過去問題集 2017年6月・2017年11月・2018年2月対策

  • 製造元:
    ネットスクール株式会社
  • 定価:
    1,728円(税込)
  • ISBN:
    978-4-7810-2325-0

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