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『○○年』と『○○年度』と『○○年〇月期』の違い



新しい年を迎えてもしばらくは新しい年に慣れずに、年月の記入欄に昨年の数字を書いてしまうという方は多いのではないでしょうか。

日本では西暦と和暦が併用されていることから、「今年って平成何年だっけ?」といった会話も特に年始にかけてよく見かけます。

しかし、西暦・和暦の混在以外に簿記・会計の分野では次のような年の表記を行うことがあります。
  • 2018/平成30
  • 2018年度/平成30年度
  • 2018年3月期/平成30年3月期

いずれも、2018年もしくは平成30年という表記に「度」や「3月期」の文字がくっついただけといえますが、一般的にこれらはすべて違う1年間を指しています。
微妙な違いですが、正しい意味を理解していなければ、いつのことを指しているのか分からないまま問題を解いたり、ビジネスの場面で会話をしたりする恐れがありますので、曖昧になっている方のために、この記事で確認してみましょう。

カレンダーどおりの『年』

2018年”や“平成30年”のように、単に「」とだけ付いている場合、そのまま2018年(平成30年)の1月1日から12月31日といった具合に、一般的なカレンダーと同じ1月1日に始まって12月31日で終わる1年間を指します。

簿記・会計や税務の分野では、違う区切り方で区切った1年間を対象に計算することもあるので、このカレンダー通りの1年間を特に暦年(れきねん)と呼ぶことがあります。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、『暦年』とあれば、カレンダーどおりの1年間を意味することが知っておいた方が良いでしょう。

学校などでもおなじみの『年度』

2018年”や“平成30年”という表記の後ろに「」という1文字加えた“2018年度”や“平成30年度”という表現になると、一般的には暦年とは異なる1年間を指します。

ただ、この表記は官公庁でもよく用いられる表現で、小学校や中学校などで“平成30年度入学式”や“平成30年度卒業式”といった形でよく目にするのではないでしょうか。

日本の官公庁は4月1日から翌年3月31日までの1年間を1区切りとして予算の編成などを行っています。(これを「会計年度」と呼ぶそうです。)
そうすると、先ほど見た暦年では異なる年にあたる4月と翌年3月を「同じ期間」として考えられるよう、別の表現を用いる必要が出てきます。

そこで用いられる表現が“平成30年度”といった具合に、数字の後ろに『年度』を付けた表現なのです。
例えば、“平成30年度”というのは平成30年4月1日から始まる1年間といった具合に、“〇〇年度”とあれば、それは通常、○○年の特定の日(多くの場合は4月1日)から始まる1年間を指します。

日本の企業も官公庁に倣ってなのか、4月1日に始まり3月31日に終わる(3月31日を決算日とする)1年間を会計上の一区切りである会計期間とする企業が多数あります。
そのため、1月から始まる暦年とは異なる表記で会計期間を特定する必要があるため、“2018年度”や“平成30年度”といった表現が一般的となっています。

従って、簿記・会計をはじめとしてビジネスの場面で“〇〇年度”という表現を目にしたら、○○年の期首から始まる1年間ととらえるようにしましょう。

ちなみに、外国では日本のように4月から始まる会計期間を設けない国もあるため、単に「2018」だけ書くと、勝手に「2018年」(の1月~12月)と勘違いされる可能性があります。
そのため、外国人投資家など海外の方に向けて、日本の会計年度を基準にして売上高や利益など会計資料を提供する場合は、会計年度を意味する“Fiscal Year”または“Financial Year”の頭文字をとって「FY2018」などと記載することがあります。

なお、収穫期などが決まっている農業に関連する分野では、農作物によって始まる月が異なる『年度』を業界ごとに使っているようですが、その点に触れるとややこしくなるので、ここでは割愛します。


少し紛らわしい『〇〇年〇月期』

会計期間を表す表現には、“2018年度”のように『年度』で表現するケースのほか、“2018年3月期”というように『〇〇年〇月期』という場合もあります。

こちらの表現は少し紛らわしく、『〇〇年〇月期』とあればその月が期末(決算)となる1年間を意味します。

従って、例えば“2018年3月期”とあれば、2018年3月が期末(決算)となる1年間を意味します。
一般的には月末の日付が決算日となりますので、言い換えると、通常であれば2017年4月1日~2018年3月31日までの1年間を指すことになります。

海外には会社の決算日が法律で決められている国もありますが、日本では法律上、会社の決算日はいつでも良いことになっています。
そのため、3月の半年後である9月(9月30日)を決算日とする会社や、小売業を中心として2月末日を決算日とするなど、様々な決算日の会社があります。

そのため、単に『○○年度』と書くよりも『○○年〇月期』と書いた方が、会計期間が分かりやすいというメリットがあります。
例えば9月末日決算の会社であれば、“2017年9月期”、“2018年9月期”という表記をすることで、会計期間を容易に特定することが可能になるのです。

まとめ

ここまでの内容を図に簡単にまとめると、次のようになります。

検定試験の問題では、『○○年度』や『○○年〇月期』という表記とともに会計期間がいつからいつまで明記するケースの方が多いので、そちらも一緒に確認して頂ければ間違える可能性は減ると思います。
ですが、年の間違いは大きな失点に繋がるので、それぞれよく似た表現ですが勘違いしないように気を付けましょう。


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