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全経簿記上級と日商簿記1級のデータ比較



以前、こちらの記事(日商簿記1級受験者向け『全経簿記上級受験のススメ』)でもご紹介したとおり、ネットスクールでは日商簿記1級を学習されている方に全経簿記上級の受験も勧めています。

本日(2018年4月17日)に第189回全経簿記上級試験の合格発表が行われ、日商簿記1級とともに平成29年度までの受験者統計データが出揃ったので、今回は日商簿記1級全経簿記上級の2つの試験の受験者数や合格率といった統計データを比較してみましょう。

実受験者数の比較について

平成29年度にそれぞれ2回ずつ実施された試験の実受験者数を比較すると、日商簿記1級が15,389名であるのに対して、全経簿記上級試験は4,130名となっており、日商簿記1級受験者数の約4分の1となっています。

しかし、平成21年度の実受験者数を比較すると、日商簿記1級が30,907名であるのに対し、全経簿記上級試験は6,453名となっており、全経簿記上級試験の受験者数は日商簿記1級の約5分の1の規模でした

下記のグラフからも分かるとおり、日商簿記1級の受験者数に対する全経簿記上級試験の受験者数の割合は、平成21年度から平成27年度までの間に徐々に増えていき、近年は約4分の1、26~27%程度の割合となっています。 税理士資格の受験資格を得るという観点でも、年に2回しかない日商簿記1級試験に向けたモチベーションや実力低下を防ぐ観点でも、全経簿記上級試験を上手に活用して頂くのが良いのではないでしょうか。

合格率の比較

受験者数と同じように合格率も比較してみましょう。

平成21年度から平成29年度までの9年間の年間平均合格率を比較したグラフは、下図のとおりとなります。 このグラフからは、
  • 全経簿記上級の方が平均合格率は高い
  • 日商簿記1級の方が平均合格率の変動が小さい
  • 一時期に比べると、日商簿記1級と全経簿記上級の合格率の差は安定している
といった、それぞれの試験の特徴がお分かりいただけるのではないでしょうか。

日商簿記1級の平均合格率が概ね10%前後であるのに対し、平成24年度ごろ以降の全経簿記上級の平均合格率は15%~20%前後と、およそ5~10ポイントの差があります。

これは、どちらの試験も満点の70%を合格ラインとしているものの、日商簿記1級の配点が各科目25点満点の合計100点満点で採点されるのに対し、全経簿記上級が各科目100点満点の合計400点満点で採点され、より細やかな採点だったり、実力に応じた点数への反映が可能であったりすることが大きいものと思われます。

また、全経簿記上級試験は論述問題が多いことも理由の1つと考えられます。
簿記検定は計算問題の対策にウェイトを置きがちなので、受験生の心理からすると、論述問題はつかみどころもなく、苦手意識を感じやすい問題かもしれません。
ですが、計算問題は数字が違っていればはっきりと不正解になってしまうのに対し、論述問題は解答の主旨が題意に沿っていればある程度の得点が期待できるのが特徴です。

論述問題だからと最初から諦めるのではなく、何か自分なりに説明できないかを考えて文章にする癖をつけておくと、全経簿記上級では点数が伸びやすく、合格を勝ち取りやすいのかもしれません。

どちらかだけは勿体ないかも!?

2つの試験はそれぞれ色んな特徴がありますが、学習すべき基礎知識のほとんどは共通していますし、どちらも「簿記検定の最高峰」と知られており、合格すると税理士試験の受験資格が与えられている点も共通しています。

どちらかの試験のためだけに学習して年2回のチャンスに賭けるよりも、年4回のチャンスに賭けた方が、可能性は広がるはずです。

そうした場合、日商簿記1級の学習を行った上で全経簿記上級試験に挑戦した方が合格の可能性が高くなると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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  • 製造元:
    ネットスクール株式会社
  • 定価:
    2,592円(税込)
  • ISBN:
    978-4-7810-0250-7

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