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今こそ読み直そう!第148回日商簿記2級の「講評」




日商簿記検定の「講評」は確認しましたか?

毎回、それなりの反響を頂いておりますので、今回も日商簿記検定の「講評」を振り返っていきましょう。

日商簿記検定では、試験が終わるたびに、それぞれの回がどういった趣旨で出題されたのかという「出題の意図」と、採点終了後の結果を踏まえた「講評」が日商簿記検定の公式サイトにて公開されているのはご存知ですか?

どちらも試験の主催者から発信される試験問題に対する公式コメントなので、受験される級の過去の「出題の意図」や「講評」はぜひチェックして頂きたいのですが、第148回日商簿記検定が間近に迫ったこのタイミングでは、とりわけ「講評」について注目しておきたいと思います。

「講評」では、その回の受験生の理解や対策が不十分だと思われるポイントがたびたび指摘されています。
裏を返せば、そうやって指摘されているポイントの理解や対策が十分でない限り合格は難しいかもしれませんし、そこを乗り越えれば、出題者の「合格させたい受験生」のイメージに、最終的には合格に近づくかもしれません。

間近に控えた日商簿記検定に備え、前回の第148回日商簿記検定2級の「出題の意図・講評」の中から、「GAINS!」編集担当者が気になるポイントをピックアップしていきたいと思います。

なお、出題の意図・講評の全文は以下のページにて閲覧できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。 ※以下の引用文は、特に断りがない限り、第148回日商簿記検定2級「出題の意図・講評」の講評部分から引用したものとなります。

第148回日商簿記検定2級の「講評」で気になるポイント

気になる連結会計の正答率

第147回に続いて第148回でも、新たに日商簿記2級の出題範囲に加わった連結会計に関する問題が出題されました。
しかも、初めて第3問で本格的な連結精算表の作成問題として出題されたため、多くの受験生が戸惑ったことと思います。

では、気になる実際の正答率はどうだったのでしょうか。
重要な情報が『講評』に記されています。
受験者の実際の答案を見てみると、出題区分表の改定部分についてある程度事前に準備したと思われる受験者の得点はほぼ6-7割程度の得点に集中していました。一方で、受験者全体2-3割程度にほとんど白紙の答案が見られ、事前に改定部分についての準備を怠ったままで受験に臨んだ方が多かったのは、たいへん残念でした。

初めて出題された連結精算表ですが、『講評』によれば6~7割程度の得点を獲得できた受験生が多かったとのことで、ある程度しっかりと新範囲の対策が出来ている受験生が多かったことをうかがい知ることができます。

反対に、対策が十分でなかった受験生は2~3割程度しかいなかった訳ですから、少数派と言えるのかもしれません。
(難易度の高い連結会計でこの割合ですから、その他の新範囲の対策も多くの受験生が対策できていたのかもしれません。)

なお、連結会計については、今後の試験の出題傾向を考える上で重要なコメントも『講評』でこっそりと(?)書かれています。
それが、次の部分です。
連結の消去仕訳は、連結会社間の取引高や残高を消去するための技術的な仕訳にすぎず、仕訳自体の会計的な意味が乏しいため、仕訳問題だけが2級の商業簿記で出題される可能性は限られます。
と書かれています。

2017年11月の第148回試験から出題範囲となった2級の連結会計ですから、ネットスクールをはじめとする各種専門学校などでも、連結会計に関する問題がどのような形で出題されるのか、なかなか予想しづらい状況が続いています。
その状況下で、連結会計の出題について「仕訳問題だけが2級の商業簿記で出題される可能性は限られます」と明言されるのは、今後の出題を予想するうえで、大きなヒントになり得ます。

その分、第1問の仕訳以外で連結会計が問われる可能性が高まったともいえるかもしれませんから、(3回続けて出題されるのかという問題はありますが)連結財務諸表作成の基本的な流れなど、最低限の確認はしておいた方が良いと言えるでしょう。


仕訳の貸借は大丈夫?

「簿記」の基本は仕訳ですが、第1問の『講評』ではその仕訳の貸借について、同じような内容が繰り返し指摘されています。

まず、3.の株主資本の計数の変動に関する仕訳問題について、
株主資本の計数の変動は、2級では初めての出題でしたが、こちらもできている答案が多かったようです。一方で、貸借逆に仕訳している答案も散見されました。
とあり、続いて4.の売上割戻に関する仕訳問題の講評でも、
売上割戻を実施したときの仕訳でしたが、比較的よくできていた反面、指定されていない勘定科目を用いたり、当社の普通預金口座から得意先の当座預金口座に振り込んだのに当座預金の減少と仕訳したりするなど、ケアレスミスが目立っていたのが大変残念でした。
と、当座預金を貸借逆に解答してしまった答案が目立っていたことが指摘されています。
さらに、5.の為替予約に関する仕訳問題の講評でも、
他の問題よりも白紙の答案が多かったうえ、指定されていない勘定科目(為替差損など)を用いたり、貸借が逆になっていたりする答案、あるいは再び売上を計上してしまっている答案などが少なくありませんでした。
といった具合に、仕訳の貸借が逆になっている答案について立て続けに指摘されています。

ケアレスミスによるものもあるとは思いますが、仕訳の貸借を間違って理解していると、第2問の勘定記入や第3問の精算表といった形式での解答でも貸借を逆にして解答してしまう恐れがあります。

練習問題を解いていて、貸借が逆になっている間違いをしてしまった際は、「なぜその科目が借方/貸方なのか」ということを、資産や負債、収益といった勘定科目の分類と、その勘定科目が増えたのか減ったのかという点に分解して、確認をしておきましょう。

最後に

私たちネットスクールも含め試験前にはいろんな情報が発信されていますが、試験主催者が発信する情報に勝るものはないかもしれません。
ここで紹介したのはほんの一部ですので、受験される方はぜひ一度は原文を読んでみることをおすすめします。


第149回日商簿記検定まで残りわずかですが、試験終了のその時まで、悔いの残らないよう、諦めずに頑張って下さい!

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