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今こそ読み直そう!第149回日商簿記3級の「講評」



日商簿記検定の「講評」は確認しましたか?

毎回、それなりの反響を頂いておりますので、3級についても前回の日商簿記検定の「講評」を振り返っていきましょう。

日商簿記検定では、試験が終わるたびに、それぞれの回がどういった趣旨で出題されたのかという「出題の意図」と、採点終了後の結果を踏まえた「講評」が日商簿記検定の公式サイトにて公開されているのはご存知ですか?

どちらも試験の主催者から発信される試験問題に対する公式コメントなので、受験される級の過去の「出題の意図」や「講評」はぜひチェックして頂きたいのですが、第150回日商簿記検定が間近に迫ったこのタイミングでは、とりわけ「講評」について注目しておきたいと思います。

「講評」では、その回の受験生の理解や対策が不十分だと思われるポイントがたびたび指摘されています。
裏を返せば、そうやって指摘されているポイントの理解や対策が十分でない限り合格は難しいかもしれませんし、そこを乗り越えれば、出題者の「合格させたい受験生」のイメージに、最終的には合格に近づくかもしれません。

間近に迫った日商簿記検定に備え、今回は第149回日商簿記検定3級の出題の意図の中から、「GAINS!」編集担当者が気になるポイントをピックアップしていきたいと思います。

なお、出題の意図・講評の全文は以下のページにて閲覧できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。 ※以下の引用文は、特に断りがない限り、第149回日商簿記検定3級「出題の意図・講評」の講評部分から引用したものとなります。

第149回日商簿記検定3級の「講評」で気になるポイント

第149回日商簿記検定3級の合格率は44.3%で、今回も40%を超えました。
第144回から6回続けて合格率が40%を超えており、ここ最近では40%台の合格率が平均的な合格率となりつつあります。

ですが、一概に「簡単になった」と判断するのは危険です。問題が解けるかどうかは、皆さん一人ひとりの理解や問題演習の量にも寄りますし、なにより試験の主催者や出題者が「受験生に求めるレベルや大切にして欲しいと思っていること」をクリアできているかがポイントになる訳ですから、そうした観点で過去の試験の『講評』を読んでおくことには、一定の価値があると考えられます。

第1問の勘定科目群は「答え」だと思ってチェックしよう!

日商簿記3級の第1問では、5題の仕訳問題が出題されますが、その解答に用いる勘定科目は必ず最も適当と思われるものを選ぶように指示されてる形で出題されます。 しかし、第1問の仕訳問題の『講評』で、
全般的によくできていましたが、「指定された勘定科目を用いていない」答案が多数見受けられました。指定された勘定科目の中から選択して、正確に記入することを心がけてください。
と書かれており、せっかく示されている勘定科目をチェックしていない方が相当数いらっしゃることが述べられています。

仕訳で用いる勘定科目は、実務でも企業によって微妙に異なることが一般的で、通常はその企業ごとに決まった勘定科目リストの中から適切なものを選ぶようになっています。
日商簿記の試験で問われる仕訳問題も、ある意味ではこの流れに沿ったものと言えるのかもしれません。
※その点について気になる方はこちらの記事もご覧下さい。

ただ、実務的な側面を抜きにして、第1問の勘定科目群は見方を変えれば「必ずどれかが答えになるものが書かれている」領域です。
そう考えると、正しい答えを導くためには必ずチェックしなければならない意識が芽生えるのではないかと思いますし、漢字のミスなどについても、この勘定科目群に書かれているとおり書けば、(正しい科目を選んでさえいれば)誤字は起こらない訳です。

ですから、第1問を解く際は、しっかりと勘定科目群を確認をして、正確に記入するように心掛けて下さい。
(2級の第1問も同じような形式で出題されますので、2級に挑戦予定の方は早いうちから癖をつけておくことをおすすめします)

第5問で高得点を取るために…

3級の第5問は試算表または財務諸表(貸借対照表と損益計算書)の作成に関する問題、すなわち決算に関する問題が出題されます。

ここ最近は精算表よりも財務諸表の作成が問われるケースが増えており、第149回についても財務諸表の作成に関する問題が出題されました。

以前は精算表作成が問われた回に比べて財務諸表作成が問われた回の合格率は低くなる傾向がありましたが、財務諸表作成問題の出題頻度が高くなったためか、以前と比べると、財務諸表作成に関する問題が出題されても多くの方が高得点を獲得して合格を勝ち取っている印象があります。

ただ、第149回の第5問の『講評』では、
過去によく出題されている決算整理事項が多く、平均点が高くなると予想していましたが、思ったよりも高くありませんでした。
と書かれています。

想定よりも正答率が高くなかった原因として、『講評』の中では以下の2つの内容の誤答が多かったと指摘しています。
  • 内金に関する修正仕訳
  • 受取手数料の月割計算

このうち、受取手数料の月割計算については、単に受取手数料だけの問題ではなく、未収収益・前受収益・未払費用・前払費用のいずれかの計算問題として、第5問では頻繁に出題されています。

これらの内容は、確かに3級の中では抽象的で理解しづらい上に計算も若干複雑ではあります。
しかし、出題可能性が高いということは、裏を返せば「きちんと対策をしておかないと失点に繋がる可能性も高い」ことを意味していることにもなります。

限られた学習期間で合格ラインの70点を超えるためには、出題可能性が高い内容から解けるようにすることがセオリーの1つでもあります。

『講評』からも、出題者は「頻繁に出題しているから正答してほしい」と考えていることがうかがえる内容でもあるので、苦手に感じている方は、本試験までに克服できるように頑張ってみましょう!

最後に

3級の試験では、初めて日商簿記検定を受験するという方も多いことと思います。

検定試験は、「こういうを理解している人を合格させたい」とか「こういうことしかできない人は合格させないようにしたい」という出題者の意図に応えることが合格への近道です。
その際、インターネットを調べてヒットするコメントなどを参考にしても良いのですが、情報の信頼性として試験主催者が発信する情報に勝るものはないかもしれません。

ここで紹介したのはほんの一部ですので、受験される方はぜひ一度は原文を読んでみることをおすすめします。


第150回日商簿記検定まで残りわずかですが、試験終了のその時まで、悔いの残らないよう、諦めずに頑張って下さい!

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