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今こそ読み直そう!第144回日商簿記3級の「講評」



日商簿記検定の「出題の意図・講評」について

日商簿記検定の公式サイトで公開されている「出題の意図・講評」について、詳しくは昨日の2級編でご案内しました。

本日は、昨日と同じく第144回日商簿記検定のうち、3級の「講評」の中から「GAINS!」編集担当者が気になるポイントをピックアップしていきたいと思います。

なお、出題の意図・講評の全文は以下のページにて閲覧できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
※以下の引用文は、特に断りがない限り、第144回日商簿記検定3級「出題の意図・講評」の講評部分から引用したものとなります。

第144回日商簿記検定3級の「講評」で気になるポイント

勘定科目群は必ずチェック!

第144回日商簿記検定3級の第1問・仕訳問題の講評の中で、特に気になるコメントとして、以下のような指摘がなされています。
3.および4.では指定の勘定科目に含まれていない消耗品勘定、貸倒引当金勘定を用いた誤答が目立ったことが非常に残念です。また、5.では通信費の相手勘定科目を買掛金としている誤答も目立ちました。いずれも問題文をしっかり読めば防げる間違いですので、落ち着いて解答することが望まれます。
日商簿記検定3級の第1問で出題される仕訳問題は、必ず問題文で指定されている勘定科目群の中に記載されている勘定科目しか使ってはいけないルールになっています。

言い換えれば、この勘定科目群の中のどれかが正解の勘定科目ということになります。

ただ、慌ててしまっていてよく確認しない受験生が多いからこそ、このような講評が公開されたことがうかがえます。

また、勘定科目の漢字のミスが多い、漢字を覚えられないという方も、勘定科目群の指定がある場合は、そこに書かれている文字を見れば正しい表記が必ずできるはずです。

このような、「問題文に書かれているものを確認せずに失点する」という自体は、非常にもったいないことです。

特に第1問の仕訳は、5題で20点の配点ですから、単純計算で1題あたり4点です。

この4点をケアレスミスで失うのはとても悔しいことだと思いますので、講評の最後にも書かれているとおり、落ち着いて解くように心がけましょう。

試算表は種類を間違えないで!

続いて気になる講評は、第144回日商簿記検定3級の第3問の講評として指摘されている内容です。
10月末の借方・貸方合計ではなく、10月中の仕訳の集計結果を答えている間違いも見受けられました。出題・解答の便宜上、過去には月中取引の集計欄も設けた出題もありますが、試算表の役割(貸借の一致の確認、すべての勘定の金額を一覧して経営状況を確認)を理解していれば月中取引のみを集計するという間違いはしないはずです。そこで、問題の解き方だけではなく、根本的な表の作成目的も学習することが望まれます。
日商簿記3級の第3問では、試算表の作成問題が出題されます。

第144回試験の試算表の問題に限らず、試算表の問題は「合計」なのか「残高」なのか、同じ「合計」でも「月中取引のみ」を集計するのか、前月からの繰越高も合計するタイプなのか、その見極めが肝心です。

そこを勘違いして問題を解いてしまうと、せっかく苦労して解いたにも関わらず、ほとんど間違いという事態になりかねません。

受験生に求められているのはどのタイプの作表なのか、取り違いの無いように気を付けましょう。

第5問は財務諸表も要チェック!

最後に第5問の決算の問題に関する講評を見ておきましょう。

第144回試験では、財務諸表の作成に関する問題が出題されました。
第141回と第142回で財務諸表作成の問題が出題されたこともあり 、十分に対策して試験に臨んだと思われる答案が多かったと思います。
ということで、ここ最近で財務諸表作成の問題がたびたび出題されていたことから、3級受験生の中でも、「精算表の対策だけでは不十分だ」という認識が広まったものと思われます。

実際、久々に財務諸表作成の問題が第5問で出題された第141回試験の合格率は(第5問だけが原因ではないと思いますが)26.1%となり、その1つ前の第140回試験の合格率52.7%の半分以下まで悪化する事態となりました。

ただ、この問題の講評でも、最後に気になる文章が記されています。
今後も精算表のみならず、企業活動の結果である財務諸表の作成についても理解を深めておいて欲しいと思います。
もちろん、この文章だけを見て、今週末の第145回日商簿記検定3級試験で財務諸表の作成問題が出題されると予想するのは、少々短絡的かもしれません。

ですが、第140回以前を見れば出題頻度の高い、そして解答しやすい『精算表』の対策ばかりに終始してしまう受験生を牽制しているのも事実だといえるでしょう。

精算表の問題も、財務諸表作成の問題も、基本的にベースとなる決算整理仕訳は共通しています。

決算整理事項がきちんと対策できている方は、精算表だけでなく財務諸表の作成も対応できるよう、最後にもう一度確認しておく方が得策かもしれません。

最後に

今回、初めて日商簿記検定を受験されるという方も多いのではないでしょうか。

試験前にはいろんな情報が交錯し、惑わされてしまうという方も多いかもしれません。
(実際、このサイトもその1つかもしれませんが…)

ただ、確実に言えることとすれば、過去の試験に関しては、「試験の主催者が公表した文章を読むことができる」ということです。

なかなか読み解くのは難しいかもしれませんが、その中には、「こういう人に合格してほしい」「こういうことを理解した人に合格してほしい」という、主催者のメッセージが見え隠れします。

もっとダイレクトに、簡単にというアドバイスもありますが、「試験主催者が出したメッセージ」というのも、学習上の大切な情報源にして頂くと、最後の最後でやるべき学習に迷ったときの判断基準としても使えるものと思います。

1回分の文章自体は、数分で読めるものですので、これをきっかけにちょっと確認してみて頂けると幸いです。

お知らせ

第145回日商簿記検定の試験当日(2017年2月26日)、ネットスクールでは予想配点付きの解答速報の公開や、桑原先生による『解答速報会』の無料配信を行います。

詳細はネットスクールの特設サイトをご確認下さい。

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