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第146回(’17年6月)の日商簿記1級から問題用紙はどう変わる?



日商簿記1級の問題用紙が見やすくなります

2017年3月1日、日本商工会議所の簿記検定公式サイトにて、次のようなお知らせが公表されました。

お知らせによると、これまでは商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算でそれぞれA3サイズの問題用紙が2つ折りで1枚ずつだったものが、2017年6月11日に実施される第146回試験から、商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算でそれぞれA3サイズ2つ折りの問題用紙が2枚となって、問題用紙が見やすくなるとのことです。

ただ、これだけ言われてもピンとこない方のために、2年前に先行して問題用紙を増やした2級の例を交えてみていくことにしましょう。

2級の試験はこう変わった

今回の1級試験の発表の2年前、2級試験でも同様の発表が行われました。
簿記検定試験2級問題用紙が見やすくなります(平成27年6月試験から)
Beforeの画像は比較的見づらい例を挙げてみました(第135回の2級試験です)が、問題用紙が見やすくなる前は画像例中の第2問のように、問題の一部が次のページに続いていていました。
2級before
※レイアウトだけをお伝えするため、画質を落として問題の内容は見えないように加工しております。(他の画像も同様です。)
受験会場の机上の限られたスペースを有効活用するため、問題用紙を半分に折って見ていた受験生の中には、第2問の続きも問題文や指示を見落としたために失点した方もいらっしゃったと聞きます。

このような状況を改善するため、問題用紙の枚数を増やすことでページごとの問題の収まりが良くなり、前述のような見落としが起きにくいレイアウトとなりました。(Afterの第140回のイメージをご覧下さい。)
2級after
これが先行して問題用紙が見やすくなった2級の例です。

1級ではどうなる…?

それでは、1級で問題用紙が見やすくなると、どうなるのでしょうか。

実際にどれくらい見やすくなるのかは、出題されてみないと分かりませんし、問題ないようにもよるでしょう。

例えばということで、2016年11月に実施された第144回日商簿記1級試験の工業簿記・原価計算の問題用紙を見てみましょう。
1級before
画像では原価計算の問題文が問題用紙の両面に分かれていることしか分かりませんが、実は原価計算の第1問(意思決定会計の問題)については、冒頭の問題文と各年度の販売数量や販売価格に関する記述と現価係数表や各設問の記述が異なるページに記されているのです。
これでは、意思決定会計の前提条件や各年度の資料と、現価係数や具体的な設問を見比べるのに、いちいちとペラペラ問題用紙をめくらなければなりません。

これは受験生にとって相当な負担だったでしょう。

こういった事象が第146回試験からは改善され、各科目の問題が問題用紙の見開き両面で収まるようなレイアウトになるそうなので、受験生にとっては朗報と言えるでしょう。

ちなみに、公式発表では『出題の分量等を変更するものではありません』とのことなので、問題用紙が増えたからといって問題の分量は増えない前提だそうです(こればかりは回によってバラツキもあるでしょうけど…)。

初めて日商簿記1級を受験される方にとってはあまり関係のない話かもしれませんが、過去に受験経験がある方は、「いきなり問題用紙が増えた」と驚かないようにご注意下さい。

追記(2017/4/17)

この変更を受けて、第146回日商簿記1級対策直前予想模試『ラストスパート模試』(通称:ラスパ)は問題用紙を増やしております。
どのようなページの割り当てになるのか、実際のところは6月11日の本試験で出題されてみなければ分かりませんが、これまでの日商簿記1級対策『ラストスパート模試』よりも問題用紙の紙面上の余裕が増えておりますので、問題用紙へのメモや書き込みもしやすくなっているところが、第146回の本試験に近くなっているはずです。
『ラスパ』を使って、問題用紙が増えたことを体感してみてはいかがでしょうか?
※今回から、日商簿記1級対策『ラストスパート模試』はネットスクールWEB-SHOPの限定商品となりました。詳しくは、下記リンクからWEB-SHOPをご覧下さい!

実際はどうだったのか?(2017/6/12追記)

2017年6月11日に実施された第146回日商簿記1級試験では、商業簿記・会計学で1部、工業簿記・原価計算で1部、問題用紙の折り目2箇所がホチキス止めされた形で問題用紙が配付されました。

ざっくりと見た目のイメージを画像化すると、次のように説明できるかと思います。 ※工業簿記・原価計算も同様のものだとお考え下さい。

従来は、A3サイズの用紙1枚を半分に折って4ページ相当の問題用紙でしたが、A3サイズの用紙を2枚使うことになったため、A4サイズ8ページ相当の問題用紙となりました。

ただ、表紙を除いた7ページのうち、商業簿記で2ページ、会計学で2ページしか使っていなかったため、残り3ページは空白のままとなっていました。

「空白ページはメモに使えるかも…?」と考えたくなりますが、ホチキス止めされている以上、この空白ページにメモをするのは困難だと思われます。

日商簿記1級の問題は紙面の制約から解き放され、第146回の試験では空白ページが登場したことになりますが、これらの空白ページが今後も空白ページのままであることを断定するのは難しいかもしれません。
前述のとおり、公式発表では『出題の分量等を変更するものではありません』とありますが、ページ数が増えると見た目のインパクトもかなり異なりますので、ある程度は念頭に置いておいた方がいいのかもしれません。

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