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「中の人」が日商簿記初級を受けてみた



今年スタートの日商簿記初級を受験!

2017年2月の第145回試験をもって終了となった日商簿記4級に代わり、2017年4月から実施されることになった『日商簿記初級』を、ネットスクール公式Twitterの「中の人」が受験してきました。
実施されて間もない試験であるため、どんな試験なのか、あまり知られていないかもしれない『日商簿記初級』がどんな試験だったのか、あくまでも「中の人」の主観を交えたものになりますがレポートしていきたいと思います。

日商簿記初級の概要

日商簿記初級の詳しい情報は日商簿記検定の公式サイトでもご確認頂きたいのですが、試験の概要は以下のとおりです。
  • 程度・能力
    簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解し、業務に利活用することができる。
  • 受験資格
    制限なし
  • 合格基準
    100点満点で70点以上を合格とする。
  • 試験時間
    40分
  • 試験方式
    インターネットを介して試験の実施から採点、合否判定までを行う「ネット試験」で施行する。
  • 試験会場
    商工会議所ネット試験施行機関
  • 試験日
    試験施行機関が日時を決定
  • 受験料
    2,160円(税込)

合格基準が100点満点中70点以上で合格というのは、他の級と共通しています。

また、試験時間が40分となっていますが、早く解答終了すれば、そこで試験を終了させて採点に移ることも可能です。
パソコンを使っての試験ですので、試験を終了させたらその場で点数と合否が分かるようになっています。

試験日程については、試験施行期間すなわち試験会場となっている場所によって異なります。ご自宅や会社・学校の近くに複数の試験会場がある場合、いくつか調べて日程の都合が合うところで受験することが可能です。
年に2~3回の実施で、商工会議所によっては試験会場が指定できない場合もあることを考えれば、非常に受験の利便性が高い試験と言えるでしょう。

試験の構成と出題内容

日商簿記初級試験は、大きく第1問から第3問から構成されています。
コンピュータを使って随時実施される試験のため、受験者によって問題の内容は変わっている可能性が十分ありますので、参考程度にご覧下さい。

第1問:30点満点

第1問では、簿記の基礎に関する文章の空欄を埋める問題が10題出題されました。
空欄は4つの選択肢から正しいと思われるものを1つ、プルダウン形式になっている中から選択して解答します。

複式簿記と仕訳の基本的な考え方や、帳簿の記入や帳簿同士の関連性に関する文章のほか、財務諸表に関する知識、簿記を理解する上で大切な帳票類や手形類に関する用語に関する知識が問われる文章も出題されていました。

第2問:40点満点

第2問では、取引の文章を読んで仕訳を解答する問題が10題出題されました。
難易度としては基本的な内容がほとんどですが、一部、きちんと文章を理解して取引をイメージできないと正解が難しい問題もありました。
日商簿記3級の第3問・試算表問題で出題される取引に近いものをイメージして頂ければ当たらずしも遠からずといったところでしょうか。また、金額自体は計算がほとんど必要ないか、暗算でも対応できそうな問題がほとんどでした。

解答形式は、勘定科目はプルダウン形式で6つの勘定科目からの選択式で、金額は受験者自身がキーボードで入力する形となっています。

第3問:30点満点

第3問では、試算表(前月末合計試算表と月中取引高)を見ながら、特定の時点での勘定残高や1か月間の利益など、指定された金額8項目を推定・集計する問題が出題されました。

新たに仕訳をする必要はないため、単純に試算表に記載された金額を集計していくのが基本となりますが、試算表の貸借合計額が一致することを利用した簡単な推定が求められたほか、期中取引がどのような形で試算表に影響を与えるのかを正しく理解していないと、正しい解答を導くのが難しい設問もいくつかありました。

受験してみての感想

「中の人」は商業高校時代からどっぷりと『紙と鉛筆』を使って簿記の問題を解くことに慣れているため、パソコンを使って簿記の問題を解答すること自体、実は初めての経験でした。
それを踏まえて、今回の受験で感じたことをつらつらと書き連ねていきたいと思います。

試験全般を通じて感じたこと

プルダウン形式は間違ったものを選択してないか、結構不安

第1問の用語選択や第2問の勘定科目選択は、プルダウンを使って選択肢の中から正しいものを選ぶ形式のため、消去法でもある程度解答できる利点はあります。
ただ、手書きと異なり、違う選択肢を選んだとしても画面を見なければ間違っていることに気づけないため、正しいものを選択できているか不安になってしまう感覚を覚えました。
手書きであれば『現金』と書くつもりで『当座預金』と書くことは考えにくいのですが、プルダウンの場合、マウスの操作がちょっとずれて『現金』の下にある『当座預金』を選択してしまったときにきちんと画面を見なければスルーしてしまう可能性があります。
この点は、個人的にかなり不安になりました…。

残り時間が確認しやすいのはありがたい

試験の残り時間は、パソコンの画面の下部中央に秒単位で表示されます。
時計を準備する必要がなく、パッと残り時間を確認できるのは、通常の簿記検定試験に比べて非常に楽な印象を感じました。

金額のカンマ(,)を自動で入力してくれるのもありがたい

金額をキーボードで入力し、入力が終わって別の解答欄をクリックすると、勝手に3桁ごとのカンマ(,)が入力されます。 キーボードで入力するため、特に「0」のキーを何回叩いたのかが不安になってしまう場面もありましたが、自動入力されるカンマ(,)を見て確認できることでチェックできるのも、ありがたい機能だと思いました。

問題について感じたこと

第1問の用語はしっかりした勉強が必要かも?

日商簿記初級の第1問で出題される用語の中には、3級の学習をされる方がそこまで意識して勉強をしないような内容も出題されていました。

日商簿記3級では用語の知識を問う問題の出題は滅多になく、そういった学習をしないまま2級→1級と進級される方も多いため、従来の日商簿記3級から1級までの学習で効率の面から省略していた可能性が高い内容も含まれているため、人によっては「おっ!?」っと詰まる問題かもしれません。

ただ、簿記を正しく理解するためには必要な知識であることにも変わりないと思いますので、きちんと基礎的な考え方を理解してほしいという趣旨も感じた問題でした。

第3問は画面サイズゆえに集中力の勝負!?

第3問では、ページ上部に表示されている試算表の内容に基づいて、ページ下部に表示されている8つの設問に答える問題です。

ただ、ノートパソコンのように画面の縦幅がそれほど広くない機材の場合、最初にスクロールなしで表示されるのが試算表とその下の一部の注意事項のみで、設問自体は画面をスクロールしなければ確認できないようになっていました。

ということは、設問を確認しているときには試算表が見えないわけで、画面を上下に何度もスクロールして行ったり来たりしながら、要求されている金額を集計することが求められます。
そのため、設問を確認したうえで画面を上にスクロールさせて試算表を表示させているときに一瞬でも気が緩むと、「あれっ?何を計算するだっけ?」となってしまい、また画面を下にスクロールさせて設問を確認して…ということが必要になるため、そこそこのタイムロスが生じてしまいます。

日商簿記初級は筆記用具の持ち込みが認められておらず、メモを取ることができません。第1問・第2問ではメモの必要性をほとんど感じませんでしたが、第3問ではメモができないことが結構な負担に感じました。

日本商工会議所で受験したから…?

日商簿記初級は全国各地の商工会議所ネット試験試行期間で受験できますが、今回、中の人はせっかくだからということで、日本商工会議所「芝大門研修室」で受験してきました。
初めて商工会議所ネット試験を受験したこともあり、他の会場での環境が分からないため、「どこで受験しても同じように感じるはず」とは言い切れないものもいくつかありました。

途中退室する人がいると焦るかも?

日商簿記初級は、制限時間の40分が経過する前に試験を終了させることができます。
途中退室できる点は日商簿記1~3級と変わりませんが、初級試験はパソコンを使った試験であるが故、気になることが出てきます。

それは、試験結果を出力するプリンタの作動音です。
試験が終了すると、画面の指示に従って結果を印字するように指示されます。
すると、試験室内にあるプリンタが起動して結果が印刷され、それを試験官の方に手渡されて試験終了となる訳ですが、「中の人」の座席がプリンタに近かったこともあり、静かな試験室だとプリンタの作動音が響くため、知らないでいると驚くかもしれません。

ただ、他の試験会場もプリンタが同じ部屋にあるとは限らないので、すべての受験生に共通したことではないかもしれません。

壁紙がカワイイ

非常にどうでもいいことかもしれませんが、座席に着くと目の前のパソコンの壁紙が、日商検定のイメージキャラクター「シカクン」が登場する壁紙になっています。
かわいらしい壁紙なので、緊張が少し和らぐかもしれません。

ちなみに、日本商工会議所のホームページでは、アンケートに答えることで「シカクン」が登場する壁紙をゲットすることができるようです。
よろしければご覧になってみて下さい。

最後に

試験概要でも説明されているとおり、簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解するための最初のステップとして、日商簿記初級はちょうどよい難易度や内容ではないかと思います。
試験も随時実施されているため、日商簿記3級を受験する方でも、一通りの学習を終えたあとに簿記の基本を理解できているのかを確かめるのにはピッタリかもしれません。
興味がある方は、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。

(追記)簿記初級の合格証について

2017年4月13日(木)に受験をしてから2週間半ほど経った2017年5月2日(火)、写真のような「合格証」が届いていました。
材質はプラスチック製で、ちょうどクレジットカードや運転免許証のサイズを想像して頂くと、イメージしやすいかと思います。
その中に(写真ではモザイクにしていますが)、
  • 氏名(ローマ字表記)
  • 生年月日
  • 資格取得日(試験日)
  • 受験番号
  • 施行商工会議所
が明記されています。

日本商工会議所の公式サイトでは「受験後約1ヶ月程度で、ご受験いただいた試験会場より交付」と案内されていますが、状況によってはもう少し早めに受け取れるケースもあるようです。

必要となる場面がどれくらいあるのかは分かりませんが、賞状のような合格証書に比べると、持ち運びには便利だと言えるでしょう。また、100円均一ショップなどでも売っているカードホルダーに入るサイズなので、保管する上でも、ある意味で便利なのかもしれません。

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